軽貨物ドライバー

稼げるの?軽貨物ドライバー必見。経験者が【宅配企業大手3社】を徹底比較

悩んでる人
軽貨物ドライバーに興味があるけど、宅配企業大手3社ならどれを選んだらいいでしょうか?参考に特徴とかデメリットがわかればいいのですが、、、

こんなお悩みを解決します。

 

本記事の内容

  • 【ヤマト運輸株式会社】
  • 【日本郵便株式会社】
  • 【佐川急便株式会社】
  • おまけ【Amazon】

 

本記事の信頼性

この記事を書いている僕は軽貨物歴8年です。21歳のときに始めて、今では独立し、月1,000万以上を売上げるようになり法人化しました。

 

今回は、「稼げるの?軽貨物ドライバー必見。経験者が【宅配企業大手3社】を徹底比較」について検証していきます。

 

この記事は、「軽貨物の仕事に興味があるけど、どの宅配会社を選んだらいいかわからない」という人のお役に立てるための記事です。

 

記事の後半では、新しく参入したアマゾンFrexの情報も、経験を元に分かりやすく簡単に解説していきます。

 

いこゴロウ
さて、本文に移りましょう。

 

【ヤマト運輸株式会社】

ヤマト運輸株式会社のアイコンです

まず初めに、ヤマト運輸株式会社をご紹介をします。

 

ヤマト運輸の創立は1919年(大正8年)と長い歴史を誇ります。

 

宅配事業に着手したのは1976年(昭和51)何より凄いのは、そこから今まで宅配取引量日本国内企業シェアを、トップで駆け抜けています。2021年時点では、なんと国内シェア43.8%

 

そして、ヤマト運輸は外部協力スタッフとして「ヤマトスタッフサプライ」で軽貨物ドライバーを募集しています。

 

ここに所属すれば、ヤマト運輸の軽貨物ドライバーとして活動ができるわけですね。

 

それでは、ヤマト運輸に所属するメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

 

・メリット

 

ヤマト運輸は迅速な配送サービスを可能とするため、全国各地に複数の拠点を持っています。

 

日本郵便が4,695か所、佐川急便が445か所、ヤマト運輸は7,240か所と圧倒的拠点数なんです。

 

つまり、ヤマト運輸のメリットは「圧倒的拠点数による、積込みの簡単さと、配達先の近さ」だと言えます。

 

営業所と配達先が近いとお客様の急なニーズにも対応できますし、配達効率も上がります。経験上このメリットは、他社では実現できずヤマト運輸唯一です。

 

また、朝営業所に到着すると当日配達分をカーゴに分けてくれているので、それを積んで出発するだけ!と、とても朝の積込が簡単で助かった印象です。

 

以上を踏まえると、仕事環境を充実させ効率よく働きたい人には向いてると言えるでしょう。

 

その他のメリットとしては、【単価が高い】【営業所で積込む荷物を用意してくれている】などが挙げられます。

 

次は、デメリットをみていきましょう。

 

・デメリット

 

ヤマト運輸のデメリットです。

 

結論でいえば、「契約期間が安定しない」です。

 

ヤマト運輸は外部協力会社に対して数カ月契約を基本としています。また契約中に、担当エリアでの必要性がなくなったら、他エリアへの配属も考慮しなければなりません。実際に季節ごと他地域へ配属されたり、それを拒否した場合に契約解除された人がいました。

 

簡単に言うと、「必要な時だけ契約する、必要がない時は要らない」ということですね。

 

外部協力会社として長く安定して稼ぎたい人には向いていないと言えます

 

その他のデメリットとしては、【コンプライアンスが厳しい】【帽子を被らなければならない】などが挙げられます。

 

【日本郵便株式会社】

次にご紹介するのは、日本郵便株式会社、通称「郵便局」です。

 

日本郵便は、郵政三事業(郵便・簡易保険・郵便貯金)を民営化して設立された「郵便局株式会社」と「郵便事業株式会社」が吸収合併して設立された企業です。

 

国内シェアはヤマト運輸、佐川急便に次ぐ3位であり、「ゆうパック」を提供することで知られています。

 

日本郵便が展開する「ゆうパック」は、日本全国どこの郵便局からでも配送依頼を行うことが可能。また、「ゆうメール」というサービスは、小型サイズの荷物を安価で送ることができるため、個人・法人問わず、多くの方に利用されています。

 

そしてこの「ゆうパック」を外部委託しているのが軽貨物ドライバーなのです。

 

それでは、日本郵便のメリット・デメリットをみていきましょう。

 

・メリット

 

日本郵便は、郵便局であり宅配事業以外でも認知があります。

 

それを踏まえてメリットは、「年配から若者までの認知度は圧倒的なので、業績悪化しても消滅することは考えにくい」です。

 

もし仮に、業績が悪化したとしても他の国民的郵便事業があるので、企業自体が無くなることは考えにくいです。日本郵便は過去に経営トラブルがありましたが、乗り越えてきています(宅配業が残っていくかは定かではありません。)

 

もしもの時は、郵便局の契約社員にてゆうパックを配達することができるので、セカンドキャリアを探す意味でもトライしてみる価値はあるかもしれませんね。

 

つまり、セカンドキャリアも視野に入れて働いていく人に向いているといえます。

 

その他のメリットとしては、【不在の再配達は連絡来なければ行かなくていい】【不在表に配達員の電話番号記載しない】【エリアがほぼ通年固定】などが挙げられます。

 

・デメリット

 

結論を先にお伝えしますね、「ゆうパックは、1日に時間帯ごとに荷物を積みに戻らなければならない」です。

 

筆者はこれが凄く大変に感じました。一度に積載できれば効率も上がるのですが時間帯ごと大体4回くらい往復しなければなりません。他社では多くても2回戻るかどうかです。とても効率が悪く感じました。

 

効率を考えて、数をこなし稼ぎたい人には向いていないかもしれません。

 

その他のデメリットは、【個人事業主の直接契約ができない】【親会社が仕事を入札できないと移籍もしくは解除となる可能性】【エリアが広い】などが挙げられます。

 

少し他よりもデメリットが多いかもしれません。

 

【佐川急便株式会社】

最後に、佐川急便株式会社をご紹介します。

 

佐川急便は1957年(昭和32年)に創業者:佐川清が京都にて飛脚事業を開始することで始まります。

 

その後、メキメキと宅配事業で頭角を現し、現在では国内シェア3位となりました。一昔前では、「車が欲しいなら、佐川で働け」や「家が欲しいなら、佐川で働け」と言われたほど稼げると言われたほどです。

 

その反面、稼ぐために労働基準法を無視したような労働環境から「ブラック企業」の名前を冠することとなりました。

 

しかし、2016年3月には、日立物流、SGホールディングス及び佐川急便の戦略的資本業務提携を行い、佐川急便自体の会社の在り方を一新。人々が知る以前の佐川急便とは、会社の体系からサービスの末端まで変化してきています。

 

そして、社員の負担を減らしサービスの向上を推進する佐川急便は「社員による企業サービス」と「外部協力会社による宅配サービス」の2分化をすることで、それを可能としています。

 

そしてその、外部協力会社による宅配サービスを行っているのが個人事業主の軽貨物ドライバーなのです。

 

では、佐川急便に所属するメリット・デメリットをみていきましょう。

 

・メリット

 

佐川急便のメリットはなんといっても、「委託先に問題がない限り、契約期間は永続的に更新される」です。

 

トラブルやクレームなど多発させてしまうと契約解除になるケースもありますが、佐川急便のルールを守っていれば急な契約解除はほぼないでしょう。契約解除される人も実際に居ましたが、相当ひどくないとそんなことにはならないので、気を揉むことは少ないでしょう。

 

つまり、佐川急便は宅配に関して外部協力会社に依存をしていると言え、長く安定して稼ぎたい人に向いていると言えます。

 

また、筆者の実体験としては、朝の積込段階で1日の95%ほどの荷物を積み込むので、1日のスケジュールを無駄なく効率的に組めることもいいメリットだなと感じました。(その分、積込みの技術が必要になります)

 

その他のメリットとしては、【積込の往復がない】【コンプライアンスが厳しすぎない】【参入障壁が低い】【担当エリアがほぼ通年固定】などが挙げられます。

 

それでは、デメリットも見ていきましょう。

 

・デメリット

 

とても大きなデメリットが、「参入障壁が低いため、悪質な外部協力会社が多い」です。

 

佐川急便は、直接外部委託契約もしていますが、9割以上の個人事業主が外部協力会社を通して所属する状況です。よくネットで、「騙された」という方を見かけますが、その多くが佐川急便で起きていて、裁判沙汰も頻発しています。その原因が、悪質な外部協力会社の存在です。(他社にも悪質な会社はいますが佐川急便が一番多いです。)

 

つまり、騙されずに公正に契約をして働きたい人には向いていないかもしれない。

 

優良か悪質か見分けられればいいのですが、初めて軽貨物ドライバーになる方にとっては難しいかもしれません。

 

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その他のデメリットとしては、【営業所が少ない為、担当エリアが遠い可能性】【朝積み1発なので積込みが難しい】【顧客からの企業イメージが悪い】などが挙げられます。

 

おまけ【Amazon】

 

おまけに、Amazonもご紹介します。

 

Amazonは、2000年11月に開設されたショッピングサイトで、米国ワシントン州シアトルを本拠地とする、インターナショナルなショッピングサイトです。皆さんも一度は利用したことがあるのではないでしょうか?

 

それもそのはずAmazonは、日本でもっとも、いや、世界でも認知度の高いECサイトの王と言われるほどの地位を築き上げています。そのうえでさらなる顧客ニーズに応えるため、配送コストの削減と配送スピードの効率化を目的とした運送事業への進出も果たしました。

 

そして2015年、商品の発送を個人のドライバーに委託する仕組み「Amazon Flex」をスタート。Amazon Flexの誕生によって今まで個人事業主に荷物を委託する際必要だった、中間の協力会社を必要としない新しい軽貨物の仕組みを構築します。

 

そしてその、「Amazon Flex」と直接契約すれば軽貨物ドライバーになれるということです。

 

それでは、「Amazon Flex」のメリット・デメリットをみていきましょう。

 

・メリット

 

日本郵便に似ていますが一番のメリットは、「アマゾンのショッピングユーザーが存在する限り、仕事はなくならない」です。

 

Amazonは世界的に見てもEC業界のトップ企業であり、今後事業が無くなることはほぼ100%ないと言えるでしょう。むしろ今後さらなる需要が見込めます。

 

また、AmazonFrexは「オファー性」という特有のシステムを導入しています。1時間2千円当たりの金額で4時間、6時間、8時間と時間ブロックで分割し、それぞれの時間で仕事内容を公開し委託先を募集します。「そのブロックの仕事請負えます!」と手を挙げた人が、見事指名されればオファー獲得となり、仕事を請負えるというシステムです。

 

つまり、空いた時間に高単価で稼ぎたい人に向いていると言えます。

 

その他のメリットとしては、【荷物が残らないようなら直帰できる】【ドライバーが少ない時などは手当が出る可能性】【売上が週払い制】【中間ロイヤリティ無】【指示系統がなく仕事がしやすい】【参入障壁が低い】【置き配が多い】など、Amazon特有のメリットがたくさんあります。

 

それでは、次にデメリットをみていきましょう。

 

・デメリット

 

AmazonFrex1番のデメリットは、「競合他社が多く、オファーをとるのが大変」です。

 

Amazonという企業の知名度や、将来的展望性が高いがゆえに競合他社が多いです。それに加え、単価も高いので大手3社よりも競争率が落ちることがありません。イメージでいえば、昨今流行っているUverEatsと似たシステムだと思っていただければわかりやすいかもしれません。

 

他社では所属するだけでエリアや個数をある程度準備されますが、AmazonFrexでは、毎週更新されるオファーを自分から取得し続けなければ、仕事が無くなってしまいます

 

つまり、AmazonFrexのみで長く稼いでいきたい人には向いていないと言えます。

 

また、AmazonFrexではオファーを優先してとるためには配達品質を高める必要があります。極端に言えば、品質が悪いドライバーはオファーがとりにくくなり、最悪の場合はアカウント停止処分を受けます。競争率も高い為、クレーム1件でも仕事を突然失う可能性がありますのでご注意を。

 

その他のデメリットとしては、【最大週50時間しか稼働できない】【突然の契約解除がある】【オファーの管理を常に行わなければならない】などが挙げられます。

 

*Amazonはこれまでに、急な方針の転換による単価の値下げや、中堅運送企業の一斉契約解除などを行ってきたので、今後もAmazonFrexが現状のままサービスを提供していくかは定かではありませんので注意が必要です。

 

まとめ:所属する会社によって稼ぎ方が変わる

実際に働いた経験から会社を比較した表です

 

本記事では、「稼げるの?軽貨物ドライバー必見。経験者が【宅配企業大手3社】を徹底比較」をご紹介しました。

 

筆者の体験談をもとに結論をだすと、所属する会社によって稼ぎ方が変わるです。

 

長期で稼ぎたい人もいれば、空いた時間で高単価を回したい人もいます。「稼げる」という言葉は一概に金額だけのことだけではないので、まずは「どう稼ぎたいか」が決まれば、それぞれの特徴を踏まえつつご自身に合った会社選びができるかもしれませんね。

 

それでは、これで以上です。

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