こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 「軽貨物の仕事で騙された」の意味とは?
- 悪質な軽貨物の会社、4つの特徴
- 軽貨物の求人で騙される人の3つの特徴
- 軽貨物で安心して稼げる便種3選
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は軽貨物歴8年です。21歳のときに始めて、今では独立し、月1,000万以上を売上げるようになり法人化しました。
今回は、「軽貨物の仕事で騙された!?悪質な求人でブラックな会社を見抜く方法」について検証していきます。
この記事は、「軽貨物の仕事に興味があるけど、不穏な噂や悪質な求人が多いと聞いて、迷っている」という人のお役に立てるための記事です。
記事の後半では、軽貨物の求人で騙される人の特徴3つを解説しつつ、安心して稼げる手順や手法についても経験を元に、分かりやすく簡単に解説していきます。
目次
「騙されるかも?」と考える人は、辞めた方がいい
いきなり、ストレートですいません。
ですが、「騙されやすい」と聞いて「やめておこうかな」となる人は、そもそも軽貨物という職業をやらない可能性が高いです。
しかし、なぜそう言えるかというと、
- 行動する前から危惧する気持ちが強すぎる
- 不安要素を解決しきる前に、他に目移りしてしまう
- どうしたら騙されないかを考えていない
当然、人は騙されるのを嫌います。しかし、不安な気持ちが強すぎて悩んでいても解決はしません。理由を知って諦めるのであれば、それは致し方のないことだと思います。
本記事では、「軽貨物の仕事で騙される」理由を会社側、働く側の両視点で紹介しながら紐解いて、これから軽貨物を始めて続けていけるかを解説していきます。
「軽貨物の仕事で騙された」の意味とは?
結論から言うと「面接時、会社側の提示してきた報酬面や待遇面、仕事内容が、働きだしたら提示内容と全く違った」です。
筆者が実際に現場で聞いた意見としては、「稼げると言ってたのに、実際稼げない」とか「終わる時間が求人内容と全然違う」などでしょうか。
なぜ、そんな差が生まれてしまうのか?
働く側の視点と会社側の視点、それぞれの主張と視点で詳しく見ていきましょう。
働く側の主張と視点
「騙された」と主張する働く側のケースです。
求人の面接に行ったとき、「初月から50万、それ以降はさらに稼げます」「1日8時間の仕事内容」「有給休暇自由」と書いてあったのに、朝7時に出勤させられて終わるの21時、風邪を引いても休ませてもらえなかった。
要約すると、「内容違いすぎ」「マジでブラックな職業だわ」という感じで働く側は見ていますね。
確かにこの内容だとキツイですよね。正直、内容だけ見たらブラック企業だと言われても仕方ないと言えるでしょう。
ブラックな仕事内容でつらい毎日であれば従事している人はいないはず。。。
しかし、あなたの家や会社に配達員来ますよね?働いている人がいるんです!同じ条件化の下で面接を受け働いている人がいることも事実なんです。そのことを踏まえると、この意見だけが真実とは言い難いのも確かですよね。
では、会社側の視点ではどのような主張があるのでしょうか。
会社側の主張と視点
次は、「騙していない」と主張する会社側のケースです。
実際に筆者が働いていた時のことも含みますが、
初月50万を叩き出し、以後それ以上の売上を更新し続けている方は本当にいらっしゃいます。その物量をこなしながらも朝の出勤は9時前で、ランチ含んでも帰社は19時過ぎ。急な休みは、周りの方が自動的にカバーする状況を作っていて「休めない」という印象はありませんでした。
つまり、個人事業主としてのメリットを最大限に生かして稼ぐプレイヤーは確かに実在していて、「嘘をついている」訳ではないと会社側には見えています。
当然、人の感じ方に差はあるので「騙された」という主張も間違ってはないかもしれません。しかし実在してしまっている以上、全てを嘘と決めつけることもできないのかもしれません。
しかし、「騙そうとする」会社が多いことも事実ですので、そのような会社の特徴を理解してから面接に行かれる方が危険を避けられるでしょう。
軽貨物は働き方によって、求人内容が嘘にも真実にもなる
ということで、実は働く人のスタイルによって答えが変わってしまいます。これが雇用関係でなく個人事業主ゆえのデメリットかもしれません。
しかし、軽貨物の便種も豊富で、自分に合った便種を選択できれば働き方のスタイルも千差万別です。
「騙された」と思わないよう、休暇体制・地域・便種・時間など重要事項や質問事項を予め決めて、面接に向かことをお勧めします。
以上を総括しますと、「騙されたというのは個人差が大きいが、会社側が嘘を言っているわけでもない、でも騙そうとする会社が居るのも事実」という結論です。
悪質な軽貨物の会社、4つの特徴
次に「悪質な軽貨物の会社、4つの特徴」を説明していきます。
「騙された」といわれる理由には、会社側の悪質な仕組みが関わってきます。そして悪質な会社が非常に多いです。4つの特徴を参考に、もう少し深掘りしてみましょう。
筆者が実際に働いた経験があるからこそ、「悪質な会社」の特徴がみえてきます。
特徴がわかれば軽貨物で「騙されない」ための方法が、わかってきますよね。
悪質な軽貨物の会社、4つの特徴
①:「稼げる」というポジティブワードを頻繁に使う
②:自社の車両を貸し出そうとしてくる
③:個人事業主なのに「採用」と言ってく
④:求人広告が常に掲載されている
①:「稼げる」というポジティブワードを頻繁に使う
悪質な軽貨物の会社は「稼げる」というワードを好んで使います。実際に稼げるかどうかは相手次第にも関わらず、稼げるであろう金額で釣り、気分を上げさせて契約を巻いてきます。
実際に、参入してきて「騙された」という方の8割が何も考えずに契約していました。リスクを考えず根拠のないリターンを想像するのは危険です。
正直に言うと、「軽貨物で稼ぐのにはコツが要ります。一方的に〇〇万円稼げるというのは全くもって現実的ではありません」
そのコツを努力し覚えることで、提示されている金額を稼げると思っていただく方がいいと思います。
もし、このワードを強く使う会社に出会った場合は、根拠の提示をしてもらうか、もしくはこちらから願い下げするのが賢明です。
②:自社の車両を貸し出そうとしてくる
新規参入を考えている方は、多くの方が車両未所持の状態で面接に来られます。
その為、貸出す車両を用意している会社も多く存在しますが、この高い車両代で儲けようという会社が存在します。よくよくその会社の沿革を調べると、「中古車販売」などやっているところが多いです。悪質な会社としては、安く仕入れた自社車両を新車のリース金額並みの高額で貸出し、毎月利益を得ているのです。
せっかく稼ぎたいと思って個人事業主になったにもかかわらず、高い固定費を支払わされて稼げないのでは本末転倒ですよね。
そして、一番危険なのは、高いだけならまだしも車両が古かったり劣化がひどい場合があります。この場合、見た目だけは綺麗にしてるので丈夫そうに見えるのですが、ひと月もしないうちに故障してその代金を請求されたなど、数多く見てきました。
実際に、固定費で圧迫され稼げなかった人達が集団で訴訟を起こし、裁判になった例もいくつもあります。
もし、車両貸出をしている会社に出会った場合は、車両の年式や修理履歴など車検証等で見せてもらった上で検討するのがいいでしょう。
③:個人事業主なのに「採用」と言ってくる
まず、個人事業主と会社の関係は雇用関係ではなく「業務委託」の関係にあります。
業務委託では契約する際に「業務委託契約書」を結ばなければなりません。その際に必要なのが両者の「提示条件」なのです。つまり、「いくらなら、やります」「この場合は、やれません」など両者の条件を開示しお互いに承諾できれば契約成立となるわけですね。
それにも関わらず、「採用」というその会社の担当者は無知であり、その会社と契約してしまったら、個人事業主なのに社員と同じような制約のある労働環境になるうえに、雇用保険も保障もないといった苦しい労働環境になってしまう可能性が高いです。
結論としては、「採用」という言葉を使う個人事業主の知識がない会社と契約することは、お勧めしません。
④:求人広告が常に掲載されている
「軽貨物」「ドライバー」で求人を探すといろいろな媒体に常に掲載し続けている会社がいます。
軽貨物を扱う会社は、多少の変動はあれどおおよその物量を予測したうえで大手企業より請け負っています。
その会社が常に求人をしている理由は以下の3つが考えられます。
- 物流が飽和する可能性を見据えた求人
- 物流の飽和はしていないが、ただ増員するための求人
- 人材の流出が多く、人材を補填するための求人
上記の理由の中で、悪質な会社にみられるのは③です。
悪質な会社は、誇大広告に近い美味しい求人で人材を投入し、加盟金・ロイヤリティー・車両代金などで利益を上げ、人材が辞めたらまた同じように求人をかけ投入する。
要するに、委託する個人事業主が稼げるかどうかなど関係ないのです。ただ人材が集まればお金が儲かるシステムになっている可能性が高いです。
故意に人材が流出して回転するよう仕組まれているとしても、それだけ人材が流出するのには必ず理由があるはずです。
ちなみに②も危険度は高いです。なぜなら、ある程度の個数が決まっているエリアの中で人数が増えるという事は、一人あたまの個数がおのずと減るからですね。
つまり、常に求人広告をかけている会社は、需給バランスを無視した求人をしている危険な会社である可能性があります。
もし求人を見ていて、「この会社いつも載ってる」と気づいたら連絡するのを踏みとどまるのがベストかもしれません。
軽貨物の求人で騙される人、3つの特徴
次に、「軽貨物の求人で騙される人、3つの特徴」を説明していきます。
筆者も求人面接を担当させてもらったときに「騙されやすい人」の顕著な特徴をみてきました。(弊社の場合は、以下の特徴に当てはまる人にはご遠慮頂きました)
もし、下記3つの条件に当てはまるようであれば、今探すべき仕事は軽貨物のお仕事でない可能性が高いかもしれません。
逆に言えば、特徴がわかれば今軽貨物を始めるタイミングかどうかの判断材料になりますよね。
軽貨物の求人で騙される人、3つの特徴
①:運転資金がない
②:ローンが組めない
③:軽貨物を簡単に考えている
①:運転資金がない
実体験ですが、面接時まだ働いてもいないのに「前借はできますか?」という方は赤信号です。
基本的な話をすると、外部委託で働く場合、クライアントからお金が振り込まれるのは締日から丸1カ月後です。そこから面接先の会社を通して手元に来るのは早くても多めに見て「1カ月ちょっと」の時間がかかります。早いところでは前払い制のシステムを別会社を通してやっているところもありますが、その場合手数料もかかります。
その期間生活するお金もないようでは当然、燃料費や車両の固定費も支払えませんので業務になりません。普通であればそのような方と業務委託契約を結ばないのが企業でありますが、悪質な会社は違います。
悪質な会社は敢えてお金を前払いしたり、お金の保証をすることで、人の心をお金の鎖で縛ります。
この悪質な会社の手口に引っかかってしまうと、自由を奪われ会社の都合のいいように扱われ、結果稼げないという可能性が極めて高いです。
つまり、もし軽貨物の事業を考えているようであれば、事前に車両代と2カ月ほどの運転資金は貯めておくのが無難でしょう。
②:ローンが組めない
この特徴も、よくみられるものでした。
人それぞれ抱えるものがあるので一概にはこの特徴だけで判断はできませんが、この特徴の人が「騙されるであろう」手口を悪質な会社はもっています。
まず、軽貨物を始めるにあたって一番必要なのが「車両」です。これを用意できない場合まず仕事ができません。しかし、車両を用意できない!そんな場合は、「借りる」か「譲り受ける」の2択しかありません。
悪質な会社はそこに付け入ってきます。新車のリース代並みの金額で、程度の悪い車両を賃借契約を持ち掛けてきます。当然、車両がなければ仕事できないので、多くの方はここでよく引っかかっていたようです。
もし、何か事情があってローンが組めないという場合は、事前に現金で車両を用意するか、知り合いにあたって譲り受けるなどローリスクで始められる方法をとった方が騙されにくいでしょう。
最初は新車でなく古い車であれば20~30万程度で売っているので、自分の目で見て購入されることをおススメします。
③:軽貨物を簡単に考えている
3つめのこの特徴ですが、言い換えると「個人事業主」という意味を履き違えているかもしれません。
普通の企業に就職する場合、見習いから始まり徐々にやれる業務の幅が広がり、いずれ一人前になるですよね?戦力にならない期間であっても「固定給」です。
しかし個人事業主は、「実績=売上」なので「早く一人前にならなければ、稼げない」のです。
極端に言えば、正社員は固定給なので1から徐々にレベルアップしていってもいいですが、個人事業主は目標の金額を稼ぐために今日が1なら明日100にならなければならないというハード仕様です。
正反対に「徐々に伸ばす」という気持ちでやる場合は、序盤の低い売り上げを納得しなければなりません。
結論としては、正社員気分で個人事業主をやると痛い目をみるので、もし軽貨物をやろうと思っているのであれば「家を建てる」「車を買う」「〇〇万円貯める」など高い目標を持った方が「稼げる」というワードに惑わされず、自分らしい的確な判断ができるでしょう。
軽貨物で安心して稼げる便種3選
最後に、軽貨物を始めるにあたって「安心して稼げる便種」を3つご紹介します。
軽貨物には様々な便種があるので悩みますよね。自分に合った便種を見つけて安心して稼ぎましょう。
軽貨物で安心して稼げる便種3選
①:ネットスーパー便
②:個人宅配便
③:冷蔵・冷凍便
①:ネットスーパー便
ネットスーパー便は、人々の働き方や生活様式の変化と共に需要を拡大してきた便種です。
主に、クライアント倉庫より注文品をパッケージングして、個人宅宛てへと配達する便種を指します。
関連する企業はイオン配送や西友ネットスーパー、イトーヨーカ堂など大手商業施設や大手スーパー。最近では、コロナウイルスの感染者への利用が増えておりニーズを急激に伸ばしています。
今後も共働きや遠隔地の高齢者が増加し、需要が伸びると言われており、クライアントも大手が多いため単価が良く内容もハードではないと言われています。
しかし、条件が良いため競合も多く参入するタイミングがとても少ないです。もし、求人などで見かけたら一度連絡してみることをおススメします。
②:個人宅配便
次は、個人宅配便です。これについては皆さんも既に利用している方も多いのではないでしょうか?
ご存じの通り、主に個人宅宛ての小包や企業宛ての小包を軽車両に積んで配達する便種です。
既に成熟した便種でありますが、昨今のコロナウイルスによって更に需要が増えました。そして、生活する人々にとっても「なくてはならない便種」となったことで、安定して稼ぐには十分の需要があると言えます。
しかし、今後「自動車のAI化」や「配送車のドローン化」など人間の労働からAI化されることによって徐々に需要が減る可能性が懸念されています。
とは言っても、それが実現するのはまだまだ先の話ですので取り急ぎ需要がなくなるという事はないでしょう。
③:冷蔵・冷凍便
最後に冷蔵・冷凍便をご紹介します。
冷蔵・冷凍便は主に、冷蔵冷凍加工された生鮮食品を指定先工場や店舗へと品質を落とさず配達する便種です。
日本人であれば当然のように食べている、刺身やお肉などはこの冷凍車によって運ばれています。基本的にはトラックで大量に運ぶのですが、個人宛や少量の配送は軽貨物で取り扱う事が多いです。
冷蔵・冷凍便は温度管理が厳しいうえ、特殊車両でしか配送できないため一軒単価が高く設定されています。しかし、長距離の場合が多いので長時間運転が苦手な方は予め配達距離の確認をしておくといいでしょう。
今後も人々が生活する中で、なくなることのない便種なので募集を見つけたら検討してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ:ブラックな会社を見抜く方法は事前の下調べで決まる
今回は、「軽貨物の仕事で騙された!悪質な求人でブラックな会社を見抜く方法」についてお話ししました。
結論、ブラックな会社を見抜く方法は事前の下調べで決まるです。
本記事でご紹介したブラックの会社の特徴を事前に知っていれば、不安要素の無い優良な会社を選択できて、安心して稼ぐことができます。
需要がある事業であるため、求人もたくさん出ています。個人事業主として、自分の条件を明確に定め面接に赴くことで、負担の無い軽貨物事業を継続できるでしょう。
経験者として応援していますので、是非本記事が参考になれば幸いです。
今回は以上です。